ブログにお越しくださりありがとうございます。
最近視聴する歌番組。
NHK「うたコン」と「 新・BS日本のうた」に「のど自慢」ぐらいです。
その「うたコン」も先日は途中でチャンネルを変えてしまった。
90年代初期まで歌番組は多くの時間帯に各局で放送されていました。
古くは「歌のアルバム」や「歌のグランプリ」「ステージ101」や「スター誕生」 「ザ・トップテン」等々たくさん番組が制作されていました。
その中でも人気を得ていたのが「ザ・ベストテン」
11年間も続いた ランキング方式 の番組で「夜のヒットスタジオ」に次ぐ長期の歌番組でした。
最高視聴率は 41.9% で今では考えられない驚異的な視聴率を残しています。
テレビを点けていた家の 半数 近くが視聴していたという 理由 を考えるに、当時の音楽番組はいかに 充実 していたかが判りますね。
その時代にひと際 上手い と思った歌手。
岩崎宏美 さん。
別格 でした。
現在も全国に多くのファンがいて 親衛隊 が組織されているほどです。
初めて耳にしたのが1975年にNHKで放送された「第1回ヤング歌の祭典」という番組。
当時の アイドル が多く出演していた番組で 新人歌手 を紹介するコーナーでした。
デビューして5日目のテレビ出演で、着ていた衣装も間に合わせのような感じでしたが、歌いだしからその圧倒的な歌唱力に 衝撃 を受けました。
それ以来のファンです。
彼女のデビュー曲の 二重唱(デュエット) はさほどでもなかったですが、次作の「ロマンス」 以降から次々とヒットを飛ばしていきました。
この「ロマンス」は 曰く付き で、B面になった「私たち」のどちらを A面 に採用するかで揉め、スタッフ間の投票による1票差 で決まったという逸話があります。
ただ、個人的には「私たち」の方が彼女向きだと思っていますが…。
曰く付きは他にも「聖母たちのララバイ」があります。
ドラマ「火曜サスペンス劇場」のテーマ曲ですが、番組中で流された曲と シングルカット 盤とは イントロ が違っているのです。
アルバムには番組の曲がレコーディングされているので聴き比べてみれば良いかと。
デビューから 48年。
流石に若い時のような声量はでませんが、今でも当時と同じ 音階 で歌い続けています。
年齢を重ねると、どうしても下げてしまうのは致し方ないのですが、それを続けている彼女はすごいなと思います。
私が本当に上手と思える人の 条件 は
一に 「声量」二つ「声域」三つに「声質」最後に正確な「発声」だと考えています。
彼女のいちばんの良さは声質と発声(言葉の正確さ)だと。
よく言われる F分の1 の声質で、歌詞も聴いていて気持ちよく耳に入って来ます。
近年はカラオケの普及に伴い、声量や声域を持ち合わせてる人は多くなりました。
ただ 字幕 がないと歌詞の内容が判らない曲、特にポップス系に多く見受けられます。
歌手として 詩 の内容が伝わらないのはいただけない。
人生経験の長い方が 演歌 を好むのはそんな理由だと思います。
岩崎宏美さんのように 言葉 を大事にして歌ってほしいですね。

彼女が歌手として大きく成長していく過程の中で、私がいちばん好きなアルバム。
「夕暮れからひとり」です。
それではまた…。
コメント